面白い本見つけた
たまたま本屋をぶらぶらしていたら見つけた本がある。
「うまく描くの禁止」
イラストとかデザインとかのコーナーにあった。
少し立ち読みすると、
初心者が絵を描けるようになっていくための
心構えみたいな内容だった。
パラパラと見ただけでも、
内容的に音楽を創っていく上での考え方も一緒だなと思ったので、
買って読んだ内容を紹介します。
この本の中で特に共感したのはこの3つ。
- 初心者は練習はするな
- 初心者は絵を描こうとするな
- 練習しても上達しないのはセンスの鍛え方を知らないから
それぞれどんな内容か簡単に紹介します。
1.初心者は練習はするな
初心者が一度も絵を描いたことがないんですが、
何の練習から始めればいいですか?
この質問に対しての答えが、
「基礎は後で学べ!」
多くの人が絵を描くのが嫌いなわけではないにも関わらず、
一度も絵を描いたことがないのは、
基礎をしっかり固めてからでないと、
作品を作ってはいけないと思い込んでるからだというのです。
でもこれは間違いで、
まずしなければいけないことは、
誰よりも絵を描くことを好きになることだと言っています。
好きなものを描く → また描こうと思う
この繰り返しにうまくのせるのが大事だということです。
これって音楽も同じですよね。
やりながら覚えていくのが一番だと最近は思っています。
2.初心者は絵を描こうとするな
これはパソコンでイラストを描くのに、
ソフトの機能や素材を使ってもいいのかという質問に、
全部OKだし、初心者は絵を描こうとしないで、作れと言っています。
絵を描くというとペンで線を描いて、
色を塗って仕上げるという、
自分の力だけでやらなければいけないという気になってしまいますが、
ここでは、使えるものは使って、仕上げることが大事だと。
イラストをもっと上手く描きたいと思うのは、
誰かにもっと自分の絵を見て楽しんで欲しいから。
そんな一番の目的を大事にするべきだということです。
目的を達成するためには、
自分の実力の範囲内で絵を描こうとこだわるのではなく、
使える技術をどんどん使うべきだと。
これも音楽でも一緒だなと思います。
DAWの機能もどんどん進化していますし、
これからはAIができることも増えてくると思います。
例えば、
Ozoneは、AIも搭載したマスタリングツールです。
マスタリングのように初心者では難しかったり、
こだわり出すと終わりがないようなものは、
このようなテクノロジーにまかせるのも手だと思うし、
それを使ったから、自分が曲を作ったことにならないってことではないと思います。
最新のテクノロジーも使いながら、
皆んなに聴いてもらえる音楽を創っていきたいものです。
3.練習しても上達しないのはセンスの鍛え方を知らないから
同じ時間練習してるのに、上手くなる人とならない人の差は、
センスの差ですよと書かれています。
センスの差と言ってしまっては
生まれつきの話じゃないのと思われますが、
ここで言っているセンスとは、
イメージするセンスとは違います。
この中でのセンスとは、
3つに分けられるものを指しています。
その3つがこれです。
- 目的を決める力
- 行動する力
- 精度を高める力
目的は例えばどのような絵描きになりたいかという具体的なイメージです。
それを実現していくための行動を考え、
その行動を取り続けます。
また、精度を高めるというは、
試行錯誤を繰り返し、諦めずに続けるということです。
考え方は一緒
これらはまさに音楽でも一緒です。
というか、音楽だけでなく、
全てのクリエイションにおいては一緒なんだと思います。
これらの考え方を意識していこうと思います。