ピカソやブラックで有名なキュビスム
今までぼやっとこんな感じの絵のことを指してるのかな
くらいにしか知らなかったけど、
最近調べてみて、その本質的なことを知った。
キュビスムの凄さや面白さって、
「今の時代のアートを作らなければいけない」
という当時の意識なんだと思う。
19世紀までの絵画は
描き方にも型があり、
その通りに描けるかが重要だった。
決められたルールで描いていく、
その中でいかにきちんとできるか。
ところが、どんどん科学や時代が進化していて、
20世紀は今までと同じようにして
描けるのかという問題意識がピカソ達にはあった。
ちょうどアインシュタインの相対性理論も出てきた頃で、
宇宙ってこういうもの、
世界ってこういうものだということがわかってきた時期でもあった。
つまり世界の捉え方が変わってきたということ。
世界の捉え方が変われば、
世界の描き方も変わるはず。
そのためには新しい表現を作らなければならない。
そんな課題感からキュビスムは生まれてきた。
ピカソ達も、いきなり思いついたのではなくて、
セザンヌの影響や、
アフリカ、オセアニア、アジアなどの造形物からの影響もあった。
自分なりにセザンヌを描いてみる中で、
重要なポイントを見つけていき、
次の時代の表現になっていったということ。
何だこれと思って、
それまでの絵画のルールを壊していった。
この考え方、やり方って、
絵画だけでなく、
新しいものを作っていく際に共通してることだと思う。
初めは理解されないと思うけど、
新しい表現をしたいという想いと、
色々試していくということが大事なんだな。