テクノロジー 気づき

モノづくりのあり方が変わる

今までのソフトウェアの作られ方

Windows95の開発に携わった中島聡さんの記事の中で、

下記のような内容があった。

 

【記事内容抜粋】---------------

そんな中で、営業支援の中核的な役割を果たすソフトウェアにCRM(顧客管理システム)があります。

企業が、特定の顧客とビジネスをする際に、顧客の情報や取引の内容を構造的に記録することにより、

将来のビジネスに役に立てようというものです。

上手に導入すれば、とても役にたつツールですが、使いこなすのは簡単ではなく、

逆に「前線営業マンが直接の顧客対応以外に時間をかけ過ぎていること」にも繋がりかねません。

 

現在使われているCRMソフトウェアの多くは、人工知能の技術がここまで進む以前に設計されたもので、

さまざまなデータを「構造的に入力」することを前提に設計されています。

それゆえに、さまざまなかスタマイゼーションが必要だし、入力にも手間がかかるのです。

また、この手のCRMシステムは一度導入してしまうと、CRMシステムの中に構造化されたデータが蓄積して行くため、切り替えが難しくなり

しかし、自然言語を理解するLLM(大規模言語モデル)が存在する今、顧客とのメールや会議の内容を自然言語のままで記録し、

そこから情報を抽出する際にLLMを使うことが十分に可能であり

それこそが、今の時代に相応しいCRMシステムではないかと私は思うのです。

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この内容はとても本質的な問題とその解決策を示されてるなと思いました。

 

今まではシステムを作るとなると、どうしてもデータベースの設計をし、

そこに正規化したデータを入れていくということになります。

データはそこにどんどん溜まっていくけど、

今度そこから別のシステムに変えようと思っても、

そのシステム用のデータベースの形になっているので、簡単に動かせなくなるということです。

 

それが生成系AIを使うことで、

データは取得した状態のモノをそのまま放り込んでおけばよく、

取り出す時に生成系AIを使い、整形して見やすいように表示してあげればよいということです。

 

取り出し方さえそれぞれの業態に合わせて変える作りにしておけば、

データの形式は何でも良くなるので、

他の仕組みにも移行できるし、どんな業態にも流用できます。

 

他のことにも流用できる!?

これはかなり画期的だし、今後のモノづくりのあり方を根本から変えるというのはこういうことだなと思います。

 

音楽でも今までとは全然違う作り方というのができるかもしれません。

メロディの思いついた断片をたくさん集めておいて、

それをうまく繋ぎ合わせるところにAIを使うとか。

 

まぁそれが自分が作ったと言えるのかは何とも言えませんが、

少なくとも断片は作っていることに違いはないかな。

 

 

 

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